チームの5つの機能不全

目次

はじめに

こんにちは、今日の5分で人生が変わる1冊は、アメリカのビジネス書の中でも人気の高い『The Five Dysfunctions of a Team: A Leadership Fable』を紹介したいと思います。

前回は『The World Is Flat』を紹介しました。

この本は、チームの問題を解決するためのリーダーシップの物語です。

チームワークを向上させるために必要な5つの要素と、それらを実践する方法を学ぶことができます。


本書の概要

本書は、2つのパートで構成されています。第1部は、シリコンバレーのテクノロジー企業の新しいCEOであるキャスリン・ピーターセンが、チームの混乱を収めるために奮闘するというフィクションです。第2部は、物語で描かれた5つの欠陥について、具体的なモデルや実践的なステップを説明したビジネスハンドブックです。

物語の舞台は、デシジョンテックという名前のテクノロジー企業です。この会社は、革新的な製品を開発しているにもかかわらず、競合他社に市場シェアを奪われています。その原因は、経営陣のチームワークの欠如にあります。キャスリンは、この状況を打破するために、経営陣のメンバーを集めて、オフサイトミーティングを開催します。そこで、彼女は、チームがうまく機能しない原因として、以下の5つの欠陥を挙げます。

信頼の欠如

チームメンバーがお互いに信頼しないと、弱みや失敗を隠そうとします。その結果、フィードバックや助けを求めることができなくなります。信頼を築くためには、自分の過ちや不安を率直に話すことが必要です。

対立への恐れ

チームメンバーが信頼しないと、意見や感情を表現することを避けます。その結果、建設的な議論や創造的な衝突が起こらなくなります。対立を促すためには、異なる視点やアイデアを尊重し、真剣に聞くことが必要です。

コミットメントの欠如

チームメンバーが対立しないと、決定や計画に対して納得や責任を感じません。その結果、目標や期限を守ることができなくなります。コミットメントを明確にするためには、意思決定のプロセスや基準を共有し、合意を確認することが必要です。

責任回避

チームメンバーがコミットしないと、自分や他人のパフォーマンスに対して責任を取ろうとしません。その結果、品質や成果が低下し、問題が放置されます。責任を追及するためには、目標や基準を明確にし、進捗や結果を定期的にレビューすることが必要です。

結果への無関心

チームメンバーが責任を回避すると、チームの結果よりも個人の利益や地位を優先するようになります。その結果、チームの一体感やモチベーションが失われます。結果に集中するためには、チームの目標やビジョンを共有し、達成したときに報酬や認知を与えることが必要です。

キャスリンは、これらの5つの欠陥を克服するために、様々なワークショップやアクティビティを行います。例えば、チームメンバーに自分の人生の物語を語らせたり、パーソナリティテストを受けさせたり、役割や責任を明確にしたり、チームの目標や優先順位を設定したり、フィードバックや評価を行ったりします。物語の終わりには、チームは一致団結し、競合他社に対抗する力を取り戻します。



チームの問題と自己開示

チームとは、共通の目標や課題に向かって協力する人々の集まりです。チームワークは、個人の能力や知識を組み合わせて、より高い成果を生み出すことができるという利点があります。しかし、チームには、コミュニケーションの不足や対立の発生など、様々な問題も伴います。チームの問題を解決するためには、チームメンバー同士の信頼や理解を深めることが重要です。そのためには、自己開示という行為が効果的です。

自己開示とは、自分の考えや感情、経験などを他者に伝えることです。自己開示は、以下のような機能を持ちます。

表現

自己開示は、自分の内面を表現することで、ストレスの解消や自己肯定感の向上につながります。

自己明確化

自己開示は、自分の考えや感情を言語化することで、自己理解や自己整理に役立ちます。

社会的検証

自己開示は、他者の反応や評価を得ることで、自分の考えや感情の妥当性や正当性を確認できます。

報酬

自己開示は、他者からの支持や共感、承認などのポジティブなフィードバックを得ることで、満足感や幸福感を得られます。

社会的コントロール

自己開示は、自分の考えや感情を他者に伝えることで、他者の態度や行動に影響を与えることができます。

親密性やプライバシーの調整

自己開示は、自分の考えや感情の深さや広さを調整することで、他者との関係の距離感や親密度をコントロールできます。

チームにおいては、自己開示は、特に親密性やプライバシーの調整の機能が重要です。チームメンバーが自己開示をすることで、お互いに信頼や理解を深め、チームの一体感やコミットメントを高めることができます。また、自己開示のレベルを適切に調整することで、チームの目標や役割に応じた関係性を築くことができます。例えば、チームの目標が高い場合や、チームメンバーの役割が明確な場合は、自己開示のレベルを低くすることで、効率的に作業を進めることができます。逆に、チームの目標が低い場合や、チームメンバーの役割が曖昧な場合は、自己開示のレベルを高くすることで、創造的なアイデアを生み出すことができます。

自己開示は、チームの問題を解決するための有効な手段ですが、自己開示をする際には、以下のような注意点があります。

相手の状況や関心に配慮する

自己開示をする前に、相手が自己開示に対して受け入れやすい状況や関心があるかどうかを確認することが必要です。相手が忙しいときや、自分の話に興味がないときに自己開示をすると、相手に不快感や負担感を与える可能性があります。

相手の自己開示に応答する

自己開示をするときには、相手の自己開示にも適切に応答することが必要です。相手の自己開示に無関心だったり、否定的だったりすると、相手に傷つけられたり、信頼を失ったりする可能性があります。

自己開示のレベルを調整する

自己開示をするときには、自己開示の内容や量を相手や状況に合わせて調整することが必要です。自己開示のレベルが相手や状況と不一致だと、相手に不適切だと感じられたり、自分に不利になったりする可能性があります。




本書の評価

本書は、チームワークの重要性と難しさを示すとともに、具体的で実用的なヒントを提供してくれます。物語は、登場人物の感情や思考を細かく描写し、読者の共感を引き出します。ハンドブックは、物語で学んだ内容を復習し、実践するためのツールやテクニックを紹介します。本書は、リーダーやマネージャーだけでなく、チームの一員として働くすべての人にとって、有益な読み物です。

本書の著者であるパトリック・レンシオーニは、ニューヨーク・タイムズのベストセラー作家であり、スピーカーであり、コンサルタントであり、組織の健全化を支援するコンサルティング会社であるThe Table Groupの創業者兼社長です。レンシオーニは、リーダーシップ、チームワーク、従業員のエンゲージメントなどに関するアイデアで、世界中の組織に影響を与えています。彼の著書は、世界中で約300万部売れています。

まとめ

『The Five Dysfunctions of a Team: A Leadership Fable』は、チームの問題を解決するためのリーダーシップの物語です。チームワークを向上させるために必要な5つの要素と、それらを実践する方法を学ぶことができます。本書は、チームの一員として働くすべての人にとって、有益な読み物です。ぜひ、読んでみてください。

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